若い頃の自分に言いたい「もっと早く、もっと株で」|資産の歩みと3つの後悔

💡 この記事は我が家の実体験と数字をまとめたものです。特定の投資商品を勧めるものではなく、利益を保証するものでもありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身で。

資産形成、遠回りしていませんか?

私は、盛大に遠回りしました。投資を始めたのに何年も株を買わず、いざ株を始めても、ほんの少額。気づけば「もっと早く、もっと大胆にやっていれば」と思う場面ばかりです。

そんな私でも、13年かけて資産は9,500万円台になりました。夫婦とも会社員で、起業や大きな副業収入があったわけではありません。家計の黒字を積み上げ、運用を続けてきた結果です。

ただ、正直に言えば——同じ13年でも、やり方次第でもっと増やせたはずです。今日は、その資産の歩みと、途中でやらかした後悔を、包み隠さず書きます。これから始める人が、私の遠回りを飛ばせるように。

我が家の13年を、一言でまとめるならこうです。

ゼロから始めて、資産は9,500万円台まで来た。

でも、投資の入り口は株ではなく債券だった。株を始めても、額はほんの少し。

私にとって一番の教訓は、低コストの全世界株インデックス(オルカン)投資を、もっと早く始めればよかったということ。

私の後悔を、あなたは飛ばしていい。

目次

ほぼゼロから、みかん箱の食卓で

社会人のスタートは、ほぼ貯金ゼロでした。学生時代の奨学金という借金を抱え、部屋には机もなく、みかん箱をテーブル代わりにしてご飯を食べていました。

それでも、不思議と焦りはありませんでした。むしろ、1年で100万円貯まると「ちょっとお金持ちになった気分」で、世間知らずなりに楽しかったのを覚えています。

このころの運用は、社債です。父が堅実な人で、投資はまず株より債券、という考えでした。私もそれにならって、貯めたお金を社債で回していました。

1年に100万円ずつ。利息も少し乗って、就職から5年で資産は約600万円になりました。お金がどんどん増えていく感覚が、とにかく楽しかった。一人暮らしで、貯蓄率は30%台だったと思います。

ただ、これが最初の遠回りでした。今思えば、あのお金はすべて株で運用すべきだったんです。でも当時の私は投資の勉強を何ひとつしておらず、父を信じて任せきりにしていただけ。知らないというのは、それだけで機会を逃すことなんですよね。

結婚で一気に1000万、でも株はほんの少し

転機は結婚でした。妻も同じくらいコツコツ貯めるタイプで、二人の資産を合わせたら、一気に約1,000万円に到達しました。

共働きになって貯蓄率は50%に上がり、そこからは毎年400〜500万円ずつ増えていきます。数字だけ見れば、順調そのものです。

株を本格的に意識し始めたのも、このころ。ただ、我が家には妻の反対、いわゆる「嫁ブロック」がありました。だから株は、ほんの少額からのスタートです。

ここが、一番の後悔です。当時、資産は1,500〜2,000万円ありました。それなのに、株の運用に回せたのは100万円ちょっと。大半は、相変わらず債券と預金のままでした。

もっと早く、もっと大胆に株へ回していれば——という思いは、今でも消えません。しかも後悔はお金だけではないんです。もし私が結婚前から株の経験を積んでいれば、妻にも自信を持って説明できて、妻ももっとすんなり投資を始められたはず。遠回りしたぶん、家族を巻き込むのも遅れた。これが地味に効いています。

コロナショックで、初めて「売らない力」が試された

株の割合を少しずつ増やしていた矢先、コロナショックが来ました。2020年です。

含み益は、あっという間に吹き飛びました。増えていた運用益が、目の前で溶けていく。初めて経験する本格的な暴落でした。

でも、このとき私は売りませんでした。下落に耐えて持ち続ける力——株の世界で「握力」と呼ばれるものが、ここで初めて試されたんです。

結果的に、これは我が家の数少ない「◎」でした。あそこで売っていたら、その後の回復の恩恵をまるごと逃していた。私のように長期で持つ前提の投資なら、恐怖だけを理由に慌てて売ることは避けたい——それを身をもって学んだ局面でした。

家を買って、オルカンに大きく寄せた

次の大きな決断は、家の購入です。

我が家は中古住宅を現金一括で買いました。子育ての環境を最優先した選択で、この点に後悔はありません。ただ、お金の面だけで言えば、賃貸にして、その分を株でしっかり運用したほうが有利だった。これは正直に認めます。もし他人に「どっちがいい?」と聞かれたら、私は「最初から賃貸と決めて、浮いたお金を運用に回す」と答えると思います。

そして家を買ったあと、私はようやく吹っ切れました。運用の中心を、オルカンに大きく寄せたんです。今は、運用資金の約9割がオルカン。残りは日本株が少しと、現金が5%ほどです。

その後は、共働きによる入金額の増加と、株式の比率を高めたことが重なり、資産の増えるスピードが目に見えて変わりました。相場環境の追い風もあったと思います。ただ、債券と少額の株で運用していた長い年月より、オルカンを中心にした数年のほうが、私にははるかに力強く感じられました。これが、現在の9,500万円台につながっています。

若い頃の自分に言いたい、3つの後悔

13年を振り返って、当時の自分に会えるなら、この3つを伝えます。

  1. 投資は、株(オルカン)で始めろ。債券で回した最初の何年かは、いま思えば一番もったいなかった。全世界株のインデックスを、とにかく早く
  2. 始めたら、もっと大胆に回せ。1,500万円あって運用100万円は、慎重すぎた。若くて収入で立て直せる余地があった時期ほど、私はもう少し株式の比率を上げてもよかったと思っています(近いうちに使うお金まで回す、という意味ではありません)
  3. 貯める練習と一緒に、使う練習もしておけ。節約だけ13年鍛えた結果、私は今お金の使い方がわからない大人になっています(笑)

1と2に共通しているのは、たったひとつ。「もっと早く、もっと株で」。時間は、後から買い戻せない唯一の資産です。

フェアに言うと——当時の自分は、当時なりに最善だった

ここまで後悔を並べましたが、フェアに言い添えておきます。

当時の私は、知識も経験もない中で、自分なりに堅実な道を選んでいました。債券でコツコツ増やしたからこそ「お金が増える楽しさ」を知り、それが今の貯蓄習慣につながっている。無駄だったとは思いません。

それに、「若い頃は攻めたほうがいい」というのも、あくまでリスクを取れる人の話です。近い将来に使うお金や、値動きで眠れなくなる人は、無理に株の比率を上げる必要はありません。正解は、その人の状況と性格で変わります。私の後悔は、あくまで「私の場合はこうすればよかった」という一例として読んでください。

まとめ|時間だけは、買い戻せない

我が家の13年をまとめます。

  • スタートはほぼゼロ。1年100万ずつ貯めて、5年で600万・結婚で1,000万
  • ただし投資の入り口は債券で、株を始めても少額すぎた。これが最大の後悔
  • コロナショックで狼狽売りせずホールドできたのは、数少ない正解
  • 家購入後にオルカンに集中して、資産の増加が加速し、現在9,500万円台
  • 教訓はひとつ。もっと早く、もっと株(オルカン)で

お金は、あとからでも取り返せます。収入を増やしても、節約しても、また貯められる。でも、複利を働かせる「時間」だけは、後から買い戻せません。20代で始めた1年には、その後の何十年も運用を続けられる時間が残っている。50代から始める1年より、複利を働かせられる期間がずっと長いんです。

具体的な数字とグラフは、13年の積立結果を公開した記事にまとめています。あわせて読んでもらえると、この「遠回り」がどんなカーブを描いたか、目で見て分かるはずです。

この記事は、未来の自分への申し送りでもあります。50歳の私は、40歳の私にどんな後悔を言うんでしょうね。「もっと家族と過ごしておけ」か、「もっと使っておけ」か。少なくとも「もっと株で」とは、もう言われないはずです。

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この記事を書いた人

アラフォーのパパ。家計の黒字を世界株インデックスに回す投資と、固定費中心の節約を13年以上実践中。机上の空論ではなく、自分の家計簿と証券口座の“数字”をもとに、投資・節約・子育てのリアルを発信しています。経済的自立(FIRE)を目指して奮闘中。

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