マネーフォワードは無料で十分?「連携4件・閲覧1年」の壁を越えた我が家の使い方

💡 この記事は我が家の家計管理の体験談です。特定のアプリやサービスの利用を勧めるものではなく、成果を保証するものでもありません。アプリの仕様・料金は執筆時点(2026年7月)の情報です。最新の内容は公式サイトでご確認ください。

「家計簿アプリ、無料版のままで大丈夫かな」と迷ったことはありませんか。

マネーフォワードMEの無料版は、連携できる口座やカードが4件まで。銀行とクレジットカードを数えていくと、あっという間に足りなくなります。

じゃあ月数百円の有料版にするか。でも、節約のための家計簿に毎月お金を払うのも、なんだか本末転倒な気がする——。

わかります。私も同じところで立ち止まりました。

結論から言うと、我が家は無料版のまま、7件連携して2年半使っています。

からくりは2つです。「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」という、無料で10件まで連携できる版を使っていること。そして、家計簿の本体をマネーフォワードではなく、自分のスプレッドシートにしていることです。

この記事では、我が家の家計管理の仕組みを、無料版の壁の越え方も含めて正直に書きます。

我が家の家計簿の仕組みを、一言で言うならこうです。

マネーフォワードは、支出を自動で集める係。家計簿の本体ではありません。
本体は自分のスプレッドシート。作業は月1回の転記だけ。
無料版の壁(連携4件)は、「for 住信SBIネット銀行」版(無料10件)で越えました。
集めるのはアプリ。決めるのは、自分です。

目次

私の家計管理は、ずっと「ザル」でした

家計簿アプリの話の前に、白状しておきます。

私はお金の記録じたいは、働き始めてからずっと続けてきました。ただしその中身は、それはそれはざっくりしたもの。「いくら入って、いくら出ていって、いま いくらあるか」。この3つだけです。

転機は2024年のはじめ。リベ大(両学長)で家計管理の考え方を学んだときでした。

試しに、自分に問いかけてみたんです。我が家の娯楽費は、年いくら? 子どもにかかっているお金は、年いくら?

——答えられませんでした。

FIREを目指すと言いながら、必要額を逆算するためのデータが、我が家にはひとつもなかった。残高を眺めてニヤニヤしていただけの、ザルの家計管理だったんです(笑)。

そこで2024年1月、マネーフォワードを導入して、費目レベルの家計簿を始めました。

家計簿の本体は、アプリではなくスプレッドシート

最初に、我が家の家計簿の全体像です。

  • マネーフォワード:銀行・カードから支出を自動で集める(収集係)
  • スプレッドシート:月1回、集まった数字を転記して管理する(本体)

マネーフォワードは高機能な家計簿アプリですが、我が家では「家計簿そのもの」としては使っていません。役割はひとつだけ。バラバラの銀行やカードから、支出を自動でかき集めてくることです。

アプリは支出を見える化してくれます。でも、「何にいくら使って、これからどう暮らすか」までは決めてくれません。そこは自分の仕事として、手元に残すことにしました。

なぜ本体をスプレッドシートにしたのか。理由は2つあります。

1つ目は、無料版で見られるデータが「過去1年分」だけだから。データそのものは保管されていますが、1年より前を見るには有料プランが必要です(執筆時点)。

私が家計簿をつける目的は、FIREの必要額を逆算することです。「我が家は年いくらで暮らしているか」を5年、10年の単位で見たいのに、1年分しか見えないのでは設計図が描けません。だったら、消えない台帳を自分の手元に持つのが確実です。

2つ目は、自由度。スプレッドシートなら、費目の分け方も、集計の仕方も、年ごとの比較も、ぜんぶ自分の思いどおりに作れます。我が家はFIRE用に支出を3つに分類し直すので(生活必需費・娯楽費・子供費)、この組み替えが自由にできることは譲れませんでした。

無料版の壁は「連携4件」。我が家は7件必要でした

マネーフォワードMEの無料版は、連携が4件までです(執筆時点)。

我が家の場合、銀行が3つ(給与・生活費・保育料の引き落としで、どうしても3つ必要なんです。この事情は別の記事に書きました)。それに夫婦のクレジットカードなどを足すと、あわせて7件。4件では、ぜんぜん足りません。

そこで使っているのが、「マネーフォワード for 住信SBIネット銀行」です。

中身はマネーフォワードMEとほぼ同じですが、こちらは無料で10件まで連携できます(執筆時点)。しかも住信SBIネット銀行の口座は連携数にカウントされません。私はもともと給与口座が住信SBIだったので、こちらを選ばない理由がありませんでした。

いくつか注記しておきます。

  • 住信SBIネット銀行の口座を持っていなくても利用できます
  • データ閲覧が過去1年分という制限は、こちらの無料版でも同じです。だから我が家の「本体はスプレッドシート」は変わりません
  • 住信SBIネット銀行は2026年8月に「ドコモSMTBネット銀行」への商号変更が予定されています。サービスは継続とアナウンスされていますが、アプリの名称などは今後変わる可能性があります(執筆時点)

費目は初期設定を使わず、全部作り替えました

マネーフォワードの費目(中項目)は、自由にカスタマイズできます。我が家は初期設定をほぼ使わず、「固定費か変動費か × 毎月か毎年か」という軸で作り直しました。

実際の画面がこちらです。我が家用にかなり細かく項目を作っています(スクショでは一部、個人情報につながる可能性のある項目をぼかしています)。

マネーフォワードの中項目カスタマイズ(①固定費・毎月)
①固定費・毎月
マネーフォワードの中項目カスタマイズ(②変動費・毎月)
②変動費・毎月
マネーフォワードの中項目カスタマイズ(③固定費・毎年)
③固定費・毎年
  • ①固定費・毎月:サブスク、学童・保育費、水道光熱費、通信費、教育費(毎月)、保険料 など
  • ②変動費・毎月:食費・日用品、被服費、医療費、娯楽費、交際費 など
  • ③固定費・毎年:税金、サブスク(年払い)、車検、保険(車・火災)、自治会費、人間ドック など

ポイントは③の「毎年」です。

固定費の見直し記事にも書きましたが、家計簿でいちばん抜けやすいのが年払いの支出です。年に一度しか出てこないので、「今月は使いすぎたな」の感覚に引っかからず、するっと素通りしていきます。

「毎年」の置き場所をあらかじめ作っておくと、年払いが来るたびにそこへ放り込むだけ。取りこぼしがなくなりました。

なお、転記先のスプレッドシート側では、旅行や家具・家電の買い替えといった「変動費・毎年」の箱も分けています。ただ、分類の厳密さにはこだわっていません。大事なのは、年に一度の支出を見逃さないことです。

毎月の作業は、月1回の転記だけ

日々の作業は、ゼロです。マネーフォワードが勝手に集めて、勝手に費目に振り分けてくれます。我が家は支払いのほぼすべてがカードか口座引き落としなので、現金払いの手入力もほとんど発生しません。

月に一度、中項目ごとの合計をスプレッドシートに書き写して、FIRE用の3分類に振り分ける。作業はこれだけです。

一度仕組みを作ってしまえば、あとは全部自動で集まってくる。この「何よりも楽」が、2年半続いている最大の理由だと思います。家計簿が続かないのは根気の問題ではなく、仕組みの問題——投資をほったらかしにできているのと、まったく同じ理屈です。

正直に:2年半で、連携切れが2回ありました

困ったことも正直に書いておきます。

銀行側のセキュリティ強化などのタイミングで、連携が切れて再設定が必要になったことが、2年半で2回ほどありました。再設定そのものは数分で終わります。

それから、当たり前ですが現金払いは自動では拾えません。我が家はほぼキャッシュレスなので困っていませんが、現金払いが多い人は手入力が増えます。現金派の人は、少し手間を感じるかもしれません。

フェアに言うと——月数百円を払う価値がある人もいます

ここまで無料版の使い方を書いてきましたが、有料のプレミアム版を否定するつもりはありません。料金は決済方法によって異なりますが、執筆時点では月額540〜590円ほどです。

プレミアムなら連携は無制限、過去のデータも全期間見られて、資産推移のグラフも自動で描いてくれます。「転記なんて面倒。アプリ1本で完結させたい」という人には、月数百円のプレミアム料金は十分に価値があると思います。

逆に、「うちは口座2つとカード1枚だけ」という人なら、通常の無料版の4件で足ります。わざわざ乗り換える必要もありません。

大事なのは料金プランではなく、アプリにどこまで任せて、どこから自分でやるかを決めておくこと。我が家の場合、それが「集めるのはアプリ、台帳は自分」という分担だった、という話です。

まとめ|集めるのはアプリ、決めるのは自分

  • マネーフォワードは支出を自動で集める係。我が家は家計簿の本体にはしていない
  • 本体はスプレッドシート。無料版はデータ閲覧が過去1年分なので、消えない台帳を自分で持つ
  • 連携4件の壁は、「for 住信SBIネット銀行」版(無料10件・執筆時点)で越えた
  • 費目は「固定費×変動費、毎月×毎年」に作り替えて、年払いの取りこぼしをなくした
  • 作業は月1回の転記だけ。日々の入力はゼロ

家計管理がザルだと思い知らされてから、2年半。いまは「我が家が年いくらで、何に使って暮らしているか」を数字で言えるようになりました。FIREの設計図は、このデータの上に描いています。

アプリは、あくまで集める係。何にいくら使うか、これからどう暮らすかを決めるのは、自分です。

ちなみに、集まった数字を眺めてニヤニヤする癖は、残高だけ見ていたザルの頃から変わっていません(笑)。

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この記事を書いた人

アラフォーのパパ。家計の黒字を世界株インデックスに回す投資と、固定費中心の節約を13年以上実践中。机上の空論ではなく、自分の家計簿と証券口座の“数字”をもとに、投資・節約・子育てのリアルを発信しています。経済的自立(FIRE)を目指して奮闘中。

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