固定費、ぜんぶ言えますか?|高くても残す支出・スパッと切った支出

💡 この記事は我が家の家計の話で、特定の商品やサービスを勧めるものではありません。保険や固定費の最適解は家庭ごとに違います。あくまで「我が家はこう考えた」という一例として読んでください。

「固定費、見直したほうがいいですよ」——よく聞く話です。

でも、いざやろうとすると手が止まりませんか。そもそも、自分が毎月・毎年なにに、いくら払っているのか。ぜんぶ言える人のほうが少ないと思います。私も昔はそうでした。

我が家がたどりついた結論を、先に言います。固定費は「安くする」より、まず「分ける」。 未来への投資になる固定費は、高くても残す。それ以外の“不要”は、スパッと切る。

……と、かっこよく書きましたが、実はそんなに潔くありません。「数字だけで見れば削れるのに、家族の事情で残している固定費」も、我が家にはあります。 NHK、Amazonプライム、そして生命保険。

この記事では、我が家の仕分けと、何を残して何を切ったか——「切れなかったもの」まで正直に書きます。

我が家の固定費の考え方を、一言で言うならこうです。

固定費は一度で効いて、ずっと効く。手順は「全部書き出す→分ける→切る→安くする」。年払いの見落としに注意

未来への投資は高くても残す。不要はスパッと切る。ただし、切る前に家族と話す

完璧じゃなくていい。 家計管理は、チーム戦だから

目次

固定費は「一度で効いて、ずっと効く」

以前、電気代の記事で「我が家は小さな節約はしません」と書きました。毎日がんばって月に数百円、しかも一生がんばり続けないといけない——労力のわりに、効かないからです。

固定費は、まったくの逆です。一度見直せば、あとは何もしなくても、ずっと効き続ける。スマホを格安SIMに変えれば、来月も再来月も、勝手に安いままです。

だから我が家は、日々の節約はしない代わりに、固定費だけは定期的に棚卸しすると決めています。

まず、ぜんぶ書き出す——年払いが抜けやすい

棚卸しの手順は、たった3つです。①払っているものを全部書き出す ②分類する ③不要を切って、残りは効果の大きい順に安くする。

年払いは、12か月さかのぼって捕まえる

①でつまずきやすいのが、年払いの固定費です。自動車保険・火災保険・NHK・各種の年会費・税金といった年1回の支払いは、払った瞬間は覚えていても、洗い出すときには記憶から抜けます。「全部言えますか?」と聞かれて答えにくいのは、たいていこの年払い組です。

コツは、クレジットカードの明細と銀行の引き落としを、12か月分さかのぼること。1年分たどれば、年払いも必ずどこかに顔を出します。

我が家は、5つに色分けした

書き出したら、次は色分けです。我が家はこの5つになりました。

①必須・義務=電気、水道、ガス、光回線、スマホ2台、自動車保険、火災保険、固定資産税、自動車税、自治会費、子どもの給食費や学童。これは払うしかないもの。ただし「同じ内容でもっと安くできないか」は考える対象です。

②未来への投資=子どもの習い事、自分の仕事の勉強代、学び系のオンラインサービス、そして副業のためのツール。

③守備=万が一を防ぐためのお金。我が家ではパスワード管理アプリがこれにあたります。

④不要=正直、なくても生きていけるもの。

⑤不要だけど、切れない=④のはずなのに、なぜか払い続けているもの。ここがいちばん人間くさい。

大事なのは、金額の大小で切らないことです。「高いから切る/安いから残す」ではなく、「どのカテゴリか」で判断する。

未来への投資は、高くても残す

我が家がいちばんお金をかけているのは、実は「未来への投資」の固定費です。

たとえば子どもの習い事。プールとピアノを続けていて、毎月それなりの額になります。安くはありません。でも、子どもが「やりたい」と言っているうちは、家計の優先順位の上に置いています。

自分の仕事の勉強代——仕事に必要な資格や学びの年会費も、毎年払い続けています。副業のためのツールもここです。このブログのサーバー代と、ブログ作業や考えの壁打ちに使っているAIの利用料。合わせて月7,000円台かかっていますが、迷わず払っています。未来の収入につながる固定費は、コストというより種まきだからです。

節約が染みついた私でも、習い事・勉強・副業の3つには財布のひもがゆるみます。

「守備」の固定費は、満足度で残す

もうひとつ、「満足度が高いから残す」固定費もあります。パスワード管理アプリです。年間で6,000円ほど。無料でも代わりはありますが、私はお金を払っています。

家族全員分のIDとパスワードを一か所で管理できるうえ、偽サイトでは保存したパスワードが自動入力されない=「あれ、おかしいぞ」と気づくための警戒サインになってくれます。

過去に詐欺で10万円以上を払ってしまった我が家にとって(この話は別の記事に書きました)、この安心はお金を払う価値があると感じています。

失敗談:売上ゼロなのに、払い続けたソフト

えらそうに仕分けの話を書いてきましたが、私も失敗しています。

1年ほど前、副業を始めるときに、クラウドの会計ソフトを契約しました。「個人事業主なら会計ソフトは必須」——そんな言葉を鵜呑みにして、月1,000円ちょっとを払い始めたんです。

結果は、ご覧のとおり。

しばらく副業の売上はほぼゼロでした。記帳するような取引もほとんどない。それなのに、毎月きっちり引き落とされていく1,000円。数か月後にハッと気づいて、解約しました。あの規模なら、表計算ソフトと、分類や整理を手伝ってくれるAIで十分でした(申告が必要な規模になったら、あらためて検討します)。

「みんなが必要と言うから」で契約した固定費は、たいてい自分には要らない。 そう学んだ、安い授業料でした。

いちばん浮いたのは、保険の見直しだった

不要を切ったら、最後は「同じ内容のまま、安くする」番です。我が家でいちばん効いたのは、保険でした。ここだけは数字を出します。

生命保険は、保障内容を変えずに、より安い会社に乗り換えました。同じ条件で年およそ1万円の削減。

自動車保険も、同じ補償で安い会社に変更して年およそ1万円。さらに車両保険を外して、年3〜4万円が減りました(外すと決めた基準は別の記事に書いています)。

火災保険は、地震保険を外しました。5年でおよそ10万円、年にならすと2万円ほどの削減です(外すまでに調べた仕組みは別の記事に書いています)。

合わせると、保険まわりだけで年7〜8万円。一度見直しただけで、これがずっと続きます。

念のため書いておくと、保険を薄くできたのは、我が家に資産の裏づけがあるからです。 貯蓄が薄い時期に同じことをしたら、いざというとき困ります。保険を「損失に耐えられるか」で仕分ける考え方は、別の記事に書いています。

正直に:不要だとわかっていても、切れないもの

さて、我が家にも切れていない“不要”があります。正直に白状します。

NHK。 受信設備がある以上、単純に「見ないからやめる」とは言えない固定費です。私は正直、固定費としては重いなと感じていますが、子どもたちがテレビ好きで、Eテレにもお世話になってきたので、我が家では残しています。

Amazonプライム。 これは私の趣味です。理屈では「なくてもいい」とわかっているのに、やめられない。買い物も動画も、しっかり使っています。

Googleのクラウド追加容量。 これは家族の写真と動画が無料の容量を超えて発生している出費です。「整理したら消せるよ」と、たまに言ってはいるんです。でも我が家でその大整理が始まる気配は、今のところありません(笑)。

生命保険。 資産がここまで育った今、理屈の上ではもう要らないと私は思っています。でも妻が「あったほうが安心」と希望するので、私に万一があったときの保険だけを残しています。

家計は、私ひとりのものではありません。数字の上では不要でも、家族にとっては必要なものがある。 だから切る前に話し合うし、話し合って「残す」となったら、それ以上は強く言わないようにしています。

家計管理は、チーム戦です。

私が正論で押し切って家族の機嫌を損ねたら、浮く何万円かより大きなものを失います。だから我が家の固定費は、完璧じゃありません。それでいいと思っています。

まとめ|固定費は、金額じゃなくて「種類」で見る

「そこまで分類しなくても」と思った方も、それもひとつの正解です。習い事より貯蓄を優先する家庭も、立派な判断です。1円単位で最適化して家族がギスギスするくらいなら、多少ゆるいほうがいい。肝心なのは、自分の家の“分類”を、自分で決めていることだと思います。

まずは、カードの明細と銀行の引き落としを、12か月分さかのぼってみることから。年払いの「忘れていた固定費」が、たぶん1つや2つは出てきます。

……といっても、我が家もNHKとプライムは、たぶん来年も払っているんですけどね(笑)。

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この記事を書いた人

アラフォーのパパ。家計の黒字を世界株インデックスに回す投資と、固定費中心の節約を13年以上実践中。机上の空論ではなく、自分の家計簿と証券口座の“数字”をもとに、投資・節約・子育てのリアルを発信しています。経済的自立(FIRE)を目指して奮闘中。

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