車両保険、外すか毎年迷っていませんか?我が家の基準は「貯金で買い替えられるか」だけ

💡 この記事は我が家の体験と考え方の話で、保険の解約や特定の商品を勧めるものではありません。車両保険の要不要は、車の使い方・貯蓄・家計の状況で答えが変わります。あくまで一例として読んでください。

自動車保険の更新案内が届くたびに、「車両保険」の欄で手が止まりませんか。

付ければ保険料はぐっと上がる。外せば安くなるけれど、もし車が壊れたらどうしよう——毎年同じところで迷って、結局そのまま更新している方、多いと思います。

我が家の答えを先に言います。

車両保険は、7年前に外しました。年およそ4万円安くなって、後悔は一度もありません。

判断基準は、たった1つでした。「車が壊れたとき、買い替えても家計が揺らがないか」。

ただし、誤解しないでほしいのですが、「保険なんて外せばいい」という話ではありません。対人・対物の補償は無制限のまま、1ミリも削っていません。我が家が見直したのは、あくまで自分の車を守る車両保険だけ。しかも、貯蓄で受け止められると判断できた場合に限る、という考え方です。

この記事では、我が家が外した理由と、外して7年たったいまのリアル。そして「外さないほうがいい人」まで、正直に書きます。

我が家の車両保険の考え方を、一言で言うならこうです。

車両保険は「事故の保険」ではなく、自分の車の修理・買い替え費用の保険

判断基準は「壊れたとき、買い替えても家計が揺らがないか」だけ

我が家は外して年約4万円の削減。7年で25万円以上浮いた計算

対人・対物は無制限のまま。外していいのは、自分の車の分だけ

目次

車両保険は、自動車保険の「一部」です

まず前提の整理から。自動車保険はざっくり、2つの部分でできています。

①相手への償い=対人賠償・対物賠償。人にケガをさせた、相手の車や店に突っ込んだ、というときの補償です。賠償額は億単位になることがあり、貯金でどうにかなる金額ではありません。

②自分の車の修理代=これが車両保険です。自分の車が壊れたときの修理費や買い替え費用が出ます。

以前、保険の考え方の記事で「保険は、不幸の抽選に当たったとき損失に耐えられるかで決める」と書きました。この基準で見ると、①と②はまったく別物です。

①の損失(億単位の賠償)には、我が家の貯蓄では耐えられません。だから保険。②の損失(車1台分)には、耐えられます。だから貯蓄で受ける。

自動車保険は「入るか入らないか」の二択ではなく、部品ごとに考えられる保険なんです。

外した理由=「壊れたら、買い替えられる」と思えたから

我が家が車両保険を外したのは7年前。資産が3,000万円を超えたあたりで、家を買う前のことです。

きっかけは更新案内でも、保険の本でもありません。ある日ふと、「車が壊れても、買い直したらいいだけじゃないか」と思えたことです。

車は10年前に、新車で230万円で買いました。もし明日全損しても、同じくらいの車を貯金で買える。生活は揺らがない。そう思えた瞬間、車両保険は「安心」ではなく「たぶん使わないのに払い続けるお金」に見え方が変わりました。

正直に書くと、外した当時、車はまだ3年落ちでした。時価もそれなりに高くて、「古くなったから外した」のではありません。車の値段ではなく、我が家の貯蓄が理由で外した。ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。

私の感覚では、ある程度まとまった貯蓄ができてくると、車両保険は「絶対に必要な保険」から「貯蓄で受ける選択肢もある保険」に変わっていく気がします。その「ある程度」がいくらなのかは、車の価格や家計によってまったく違います。金額の目安というより、「貯蓄が育つと、保険の要不要は変わる」という一例として受け取ってください。

古い車ほど、車両保険は「割に合わなく」なる

外したあとに知って、「やっぱり外して正解だった」と思ったことがあります。

車両保険の保険金額は、好きな金額を青天井に付けられるわけではありません。その車の時価(市場販売価格相当額)をもとにした一定の幅の中で設定する仕組みで、車が古くなるほど、設定できる金額も下がっていきます(執筆時点。下がり方は車種や中古車相場、各保険会社の車両価格表によって変わります)。免責額(自己負担分)を設定して保険料を抑えることはできますが、もらえる上限そのものは時価ベースです。

つまり、こういうことです。

新車230万円の車も、10年たてば、車両保険で設定できる金額は大きく下がっています。それなのに、補償額が下がるほど保険料も同じ割合で下がってくれるとは限りません。もらえる額は年々減るのに、払う額はそれほど減らない。古い車ほど、割に合わなくなりやすい構造なんです。

我が家の車はいま10年落ち。売ったらいくらだろう、50万円か、80万円か……正直よくわかりません(笑)。でも、その程度の補償のために年4万円近くを払い続けるかと言われたら、答えは決まっています。

外して7年。小さい傷は「気にしない」と決めている

「で、実際どうなの?」という話をします。

外して7年、車両保険が必要になる場面は一度もありませんでした。ドアに小さい傷はいくつかあります。でも、修理していません。気にならないからです。

実はこれ、車両保険に入っていたころから同じでした。小さい傷で保険を使うと、翌年から等級が下がって保険料が上がり、数万円の修理のために、結局それ以上を払うことになりがちだからです(執筆時点の一般的な等級制度では、事故の種類に応じて等級が下がり、割高な「事故有」の料率が適用されます)。

つまり車両保険は、入っていても「小さい出費では使いにくい保険」なんです。使うのは全損級の大きな事故のときくらい。それなら、少なくとも「自分の車が全損したときの買い替え費用」は、保険ではなく貯蓄で受けられる状態を作るほうが、我が家には合っていると考えました。

保険料の推移も、正直に書いておきます。我が家はざっくりこう変わりました。

  • 車両保険あり:年約73,000円
  • 車両保険を外した後:年約35,000円
  • 保険会社を乗り換えた現在:年26,830円(対人・対物無制限+人身傷害つき)

車両保険を外した時点で、年およそ4万円の削減。7年で25万円以上浮いた計算です。等級は20等級(いちばん上)まで来ました。

7年でいちばんヒヤッとした瞬間

「事故らない自信があるから外せるんでしょ」と思う方もいると思います。確かに私の事故率は低いほうです。15年乗って、事故はゼロなので。ですが、危ない瞬間はありました。

数年前、優先道路を普通に直進していたときのことです。脇道の一時停止で止まっていた車が、私の車が目の前に来たタイミングで、急にスッと動き出しました。

急ブレーキ。ぎりぎりでぶつかりませんでした。相手はこちらにまったく気づいていない様子で、そのままスーッと走り去っていきました。

心の中で叫びました。こっち見ろ〜〜、と(笑)。

自分がどれだけ気をつけていても、事故は向こうからやってくるということです。だから我が家は、対人・対物の無制限だけは何があっても外しません。相手への賠償は、貯蓄で耐えられる金額ではないからです。

外していいのは、貯蓄で耐えられる「自分の車の分」だけ。この線引きは、何度でも書きます。

フェアに言うと——車両保険が要る人もいます

ここまで「外した話」を書いてきましたが、車両保険が合理的な人もはっきりいます。

新車をローンで買った人。全損したら、車がないのにローンだけ残ります。これは貯蓄で耐えられる損失ではありません。

貯蓄がまだ薄くて、車が生活必需品の人。通勤や送り迎えに車が欠かせないのに、壊れたら買い替えるお金がない。この状態なら、車両保険は立派な命綱です。

我が家も、資産が薄かったころは車両保険に入っていました。だから「車両保険は無駄」ではなくて、「貯蓄が育つまでのつなぎ」だと思っています。

ひとつ注意したいのは、「車1台分の貯蓄ができたから外す」だと早すぎることです。それだと事故った瞬間に、貯蓄がゼロになります。生活防衛資金は手つかずのまま、車1台分を失っても家計が揺らがない——そのくらいの余裕ができてから外すのが、順番として安全だと思います。そう考えると、外すタイミングは家計によって違って当然です。

まとめ|車両保険は「車の保険」ではなく「貯金の代わり」

我が家の車両保険の話を、まとめます。

  • 自動車保険は部品ごとに考える。対人・対物の無制限は絶対に外さない
  • 車両保険の判断基準は「壊れたとき、買い替えても家計が揺らがないか」だけ
  • 我が家は資産3,000万円のころ外して年約4万円削減。7年で25万円以上
  • 車両保険の補償は時価ベースで年々下がる。古い車ほど割に合わなくなりやすい
  • 貯蓄が薄い時期・ローンが残っている人には車両保険は立派な命綱。外すタイミングは家計次第

最後に、いちばん大事なことをひとつ。

我が家が車両保険を外せたのは、思い切りがいいからではありません。保険の仕組みを勉強して、「外しても大丈夫」と自分で判断できるようになったからです。時価の話も、等級の話も、知らなければ怖くて外せませんでした。知らない保険は、切れないんです。

固定費の記事で「勉強代は高くても残す」と書きました。その勉強が、保険料という固定費を下げてくれる。知ることが、いちばんの節約だと思っています。

ちなみに我が家の車は10年目。まだまだ元気なので、13年、いや15年は乗るつもりです。

それから、実は同じ「損失に耐えられるか」という考え方で、我が家は火災保険の地震保険についてもかなり悩みました。最終的には外していますが、こちらは車両保険よりずっと判断が難しい話なので、別の記事に書きました

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この記事を書いた人

アラフォーのパパ。家計の黒字を世界株インデックスに回す投資と、固定費中心の節約を13年以上実践中。机上の空論ではなく、自分の家計簿と証券口座の“数字”をもとに、投資・節約・子育てのリアルを発信しています。経済的自立(FIRE)を目指して奮闘中。

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