※この記事は我が家の体験と考え方をまとめたものです。投資は元本割れのリスクがあり、特定の商品を勧めるものではありません。最終的なご判断はご自身で、必要なら専門家にご相談ください。
全世界の株にまとめて投資する方法には、大きく2つあります。ETFと、投資信託です。
私が選んだのは、投資信託のオルカン(全世界株インデックス)でした。
最初に言っておくと、ETFが悪いわけではありません。 どちらも良い商品です。これは「どちらが優れているか」ではなく、自分の投資スタイルに合うのはどちらか、という話です。今日は、私がなぜ投資信託を選んだのかを、正直に書きます。
ETFと投資信託の違い(ざっくり比較)
まず、ざっくりした違いを表にしておきます。細かい例外はありますが、イメージとしてはこんな感じです。
| 項目 | ETF | 投資信託(オルカン) |
|---|---|---|
| 売買 | リアルタイム | 1日1回 |
| 配当(分配金) | 受け取るタイプが中心 | 自動で再投資が中心 |
| 積立 | やや手間 | 自動化しやすい |
| 私の評価 | △ | ◎ |
「私の評価」はあくまで私の投資スタイルでの話です。ここからは、なぜ私が投資信託に◎を付けたのかを書いていきます。
実は私も、ETFを買ったことがある
えらそうに書いていますが、実は私も一度、ETFを買ったことがあります。
コロナショックの頃です。全世界株に投資できて、経費率(コスト)の安い国内ETFを、少しだけ買いました。
でも、すぐに売ってしまいました。
当時の私は、毎日のように相場を見ていた時期でした。リアルタイムで売買できるETFは、その「見る投資」と、ある意味で相性が良かった。値動きを見ては、つい手を動かしたくなる。今思えば、あれは投資というより、相場を追いかけていただけでした。(その頃の話は、ほったらかし投資のメンタル術にも書きました。まさに私が「見る側」だった時代です。)
オルカン(投資信託)に戻ってきた理由
コロナが少しずつ落ち着き始めた頃。私はふと、それまでの自分の投資行動を振り返りました。
そして思ったんです。「投資信託のオルカンを、ただ積み立てて放っておくのが、いちばん楽でいいな」と。しかも、毎日相場を見ていた時期より、何もせず積み立てていたお金のほうが、結果としてよく増えていました。 気楽なうえに結果も良かったのだから、もう答えは出ていました。
ここから私は、ほぼ全部を投資信託のオルカンに切り替えていきました。
私が投資信託を選んだ、3つの理由
① 自動積立+自動再投資で「ほったらかし」にできる
投資信託の最大の魅力は、自動化だと思っています。
毎月決まった日に、決まった額が自動で積み立てられる。分配金が出ても自動で再投資される。つまり、私が何もしなくても、複利が勝手に回り続けるわけです。(複利のリアルは こちらの記事に書きました。)
私は、とにかく投資を「ほったらかし」にしたい人間です。その私にとって、自動で積み上がっていく投資信託は、まさにぴったりの道具でした。
② 分配金は「受け取らない」ほうが、私には合っている
ETFや一部の投資信託は、分配金(配当金)が出るタイプがあります。
でも私は、分配金は受け取らず、自動で再投資されるほうがいいと考えています。
理由はシンプルで、配当金を受け取ると、つい使ってしまったり、自分で再投資する手間がかかったり、受け取るたびに税金がかかったりするからです。
正直に言うと、私は、自分の意思の強さを信用していません。 「受け取っても、ちゃんと再投資すればいい」と頭ではわかっていても、自分がそれを毎回きちんとやれるとは思えない。だから、最初から配当金を受け取らず、自動で再投資される仕組みのほうを選びました。そのまま複利に乗せてくれる投資信託のほうが、意思の弱い私には合っていたんです。
③ 金額指定・クレカ積立・新NISAのつみたて枠で、生活に組み込める
投資信託は「100円から」「毎月3万円ぶん」のように金額で買えるのも便利です。クレカ積立にも対応していますし、新NISAのつみたて投資枠でそのまま買えます。(新NISAの中身は この記事に。)
生活のリズムに、自動でそっと組み込める。これも投資信託を選んだ理由のひとつです。
ETFの良さも、正直に書いておく
ここまで投資信託びいきで書いてきましたが、ETFの良さも、フェアに書いておきます。
ETFの最大の魅力は、株式のようにリアルタイムで売買できることです。市場が開いている間、好きなタイミングで売り買いできます。配当金を受け取りながら運用したい人や、売買の自由度を重視する人には、ETFのほうが合うかもしれません。
ただ、楽に投資していたい私には、その機能はあまり縁がなさそうでした。 私は売買のタイミングを計りませんし、そもそも相場を毎日は見ません。リアルタイムで動けることに、価値を感じなかったんです。むしろ「動ける」ことが、コロナの頃の私には余計な手出しの原因にもなっていました。
コストについても、かつてはETFのほうが低コストの代表でした。でも今は、オルカンのような投資信託の信託報酬がぐっと下がっています。たとえば eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は年0.05775%(税込)。一方、国内の全世界株ETFの代表格 MAXIS全世界株式(2559)は年0.0858%(税込)で、いまやむしろ投資信託のほうが低コストなくらいです(いずれも2026年6月時点)。昔の「ETF=低コスト」という常識は、今はだいぶ薄れていると感じます。
ただ、フェアに付け加えておくと、いま挙げた信託報酬は“表面上のコスト”です。実際には、これに売買委託手数料などを加えた「実質コスト(隠れコスト)」が別途かかります。オルカン(eMAXIS Slim)の場合、直近の運用報告書ベースの実質コストは年0.094%ほど(2025年4月期。年によって変動します)。信託報酬の0.05775%に、隠れコストが0.04%弱だけ上乗せされている計算です。とはいえ、これはETFも同じこと。結局のところ、今のコスト差は、誰かが大儲け・大損するような水準ではありません。だから正直に言えば、私はコストで投資信託を選んだわけではないんです。選んだ理由は、あくまで自動化=ほったらかしのしやすさでした。
まとめ:道具に優劣はない。自分の戦い方に合うか
ETFも投資信託も、どちらも良い商品です。優劣ではなく、自分の投資スタイルに合うほうを選べばいいと思います。
リアルタイムで機動的に動きたい人にはETFが合うでしょうし、私のようにとにかく自動化して、できるだけ「ほったらかし」にしたい人には、投資信託が合っている。
私は、相場を追いかける投資で一度疲れました。だからこそ、何もしなくても複利が回る投資信託のオルカンに行き着いたんです。
道具に優劣はありません。大事なのは、自分がどう戦いたいか。私の答えは、「できるだけ何もしないこと」でした。だからオルカンだったのです。
