💡 この記事は我が家の体験談です。特定のサービスや考え方を勧めるものではありません。お金の使い方は、ご自身の価値観で判断してください。
お金を貯めるのは得意です。でも、使うのが下手です。
先日のボーナスの記事で、「欲しいものが特にない」と書きました。あれは本当です。日常に満足しているのも本当。
ただ、その直後に、リベシティの学長マガジンを読んで手が止まりました。
長年の「手取りの8割で暮らす」という目安を、「9割で暮らす」に見直すという話でした。その理由のひとつに、目を逸らせない言葉があったんです。
「使えない病」。
目標のためにしっかり貯められるようになったのに、いざとなるとお金を使うことに罪悪感があって使えない。貯め上手な人ほどかかる病気だそうです。
……心当たりが、ありすぎました。
今日の記事を一言でまとめると、こうなります。
貯める力は、10年かけて鍛えてきた。
でも、「使う力」は20年ほとんど鍛えていなかった。
振り返ると、満足度が高かった支出には共通点がありました。「時間を買うこと」と、「家族で体験すること」。
だから今、使う練習を始めています。結論はまだ出ていません。これは、現在進行形の話です。
20年間、こういう消費行動でした
思い返すと、始まりは大学の一人暮らしです。
主に親からの仕送りで暮らす生活(バイトは少しだけ)。何かを買うときは「もったいない」が先に立ち、高いものを避けて安いもので済ませる。その癖が、社会人になって自分で稼ぐようになっても、資産が増えても、そのまま残りました。
FIREを目指すと決めてからは、「目指す以上は我慢」という感覚も加わりました。
誤解しないでほしいのは、これが苦しかったわけではないことです。目標に向かって節約するのは、むしろ楽しい。ゲームの攻略みたいなもので、20年ずっと楽しくやってきました。
ただ——いざ「使っていい」となると、使えないんです。なにせ、使ったことがほぼないので(笑)。
たとえば、たまの平日休み。家族は仕事と学校で、私一人だけ自由な日。何をしてもいいはずなのに、どうやって遊んでいいのかわからない。一緒に平日から遊んでくれる友だちが多いわけでもなく(笑)、結局、家で無料のネット麻雀をして一日が終わります。
お金を使わずに満足できるのは、たぶん特技です。
でも、「お金を使えば満足度を上げられるかもしれない」という選択肢そのものが、頭に浮かばない。これは特技というより、単に引き出しが少ないだけかもしれない。そう思いました。
使う練習・1回目|一人でサーティワンに行ってみた
というわけで、練習を始めました。
第1回は、仕事が早く終わった日。帰り道にサーティワンに寄って、一人でアイスを買って食べました。私にとっては、これでもけっこうな冒険です。
最初の感想は「今、アイスって500円もするの!?」でした(笑)。あのとき食べたのは、510円のアイスです。
肝心の満足度はというと……美味しかったです。美味しかったんですが、正直、まあまあでした。
食べながら気づいたんです。これ、家族で食べたほうが楽しかったな、と。
子どもたちが迷いに迷ってフレーバーを選んで、妻と「一口ちょうだい」をやり合いながら食べたほうが、同じアイスでも何倍も楽しい。一人の510円は「まあまあ」で、家族の2,000円はたぶん「大満足」なんですよ。
使う練習の1回目にして、いきなり大事なことがわかった気がします。私の満足度は、金額ではなく「誰と使うか」で決まるらしい。
振り返ると、満足度が高かった支出には共通点があった
そこで、過去の「使ってよかったもの」を棚卸ししてみました。
- 家族で夜、ホタルを見に行った——最近でいちばん心に残っている。お金はほとんどかかっていない
- 帰省の新幹線をグリーン車にした——資産5,000万円を超えたあたりから乗るようになった。楽でいい
- ドラム式の乾燥機能付き洗濯機——満足度が高いというより、共働きにはもう必須
- ホテルのバイキング——家族で行くと満足度が高い。回転寿司は美味しいけど、まあまあ
並べてみると、共通点が2つ、はっきり見えました。
①「時間と楽」を買うもの(グリーン車・ドラム式洗濯機)と、②「家族の体験」(ホタル・バイキング)。
そして面白いのは、金額と満足度がまったく比例していないことです。ホタルはほぼタダで最高、一人のサーティワンは510円でまあまあ。家を現金一括で買ったときにも書きましたが、我が家にとって価値があるのはいつも「数字に出ないもの」なんですよね。
ちなみに最近は、スーパーで千切りキャベツを買うようになりました。キャベツを1玉買って自分で切れば安いのはわかっている。でも、あの数十円は「切る手間と時間」を買っている。これも①の仲間です。資産が5,000万円を超えたあたりから、この手の「小さな時間買い」には自然と抵抗がなくなりました。
つまり、使う力がゼロというわけではなくて、「時間を買う」だけは知らないうちに覚えていた。伸びしろは②、特に「自分のための消費」と「家族の体験を意図的に増やすこと」にありそうです。
妻のほうが「使う力」があるかもしれない
正直に言うと、この「使えない病」の話、妻にはまだしていません。
ただ、ヒントになりそうなことが一つ。妻は最近、「ルンバを買い替えたい」と言っています。うちのルンバ、最近動かないことが多くて困っているんです。だからこれは贅沢でもなんでもなく、必需品の更新。
……なんですが、私一人だったら「完全に壊れたわけじゃないし、だましだまし使うか」と粘っていた気がします。妻は「毎日使うものが調子悪いなら、替える」とサラッと決められる。この決断の速さも、たぶん「使う力」の一部です。
子どもには「満足度が高かった買い物は?」と聞いてきたくせに、自分がいちばんこの問いに答えられていなかった。妻と子どものほうが、よっぽど健全な金銭感覚かもしれません。
これからの練習メニュー
というわけで、当面の「使う練習」はこの3つでいきます。
- 少し上質なトイレットペーパーを買ってみる——毎日使うものの質を上げる練習。数百円の差で毎日が少し快適になるなら、我が家にとっては高い買い物ではないかもしれません
- ロボット掃除機を買い替える——妻の提案に乗る。動かないことが多い掃除機を粘って使うのは、節約ではなくただの我慢。「時間と楽を買う」は我が家の勝ちパターンなので、ここはケチらない
- 家族の体験を意図的に増やす——ホタルの夜がいちばんの満足だったなら、ああいう時間こそ意図して作る。子どもと遊べる期間は期間限定で、あとから買い直せないので
学長は「貯めるべき時に使いすぎるのも、使うべき時に貯めすぎるのも、どちらも不幸」という趣旨のことを言っていました。我が家は後者に片足を突っ込んでいたのかもしれません。
まとめ|貯める力と使う力は、別のスキルでした
- 貯める力を10年鍛えても、使う力は1ミリも育っていなかった——これは別のスキル
- 我が家の満足度は金額ではなく、「時間を買えたか」と「誰と使ったか」で決まる
- 一人のサーティワンは「まあまあ」、家族のホタルは「最高」——高い安いは、ほとんど関係なかった
- だから練習する。トイレットペーパーとロボット掃除機から
20年かけて染み付いた消費行動が、すぐに変わるとは思っていません。でも、複利の記事でいつも書いているとおり、小さく始めて続けるのは得意です。貯める力がそうだったように、使う力も少しずつ育てていきます。
練習の成果は、また記事にしますね。まずは、トイレットペーパーから(笑)。
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