子どもに教わった「夢の叶え方」|FIRE版マンダラチャートを作ってみた

※この記事は我が家の体験と価値観をまとめたコラムです。特定の投資や生き方を勧めるものではありません。

先日、子どもから「パパ、これ読んでみて」と一冊の本を手渡されました。『夢を叶える未来ノート』という本です。

いつもは私が子どもに、お金や将来の話を教える側です。それなのに、その日は逆でした。子どもに「読んで」と勧められて、親の私が読む。少し照れくさくて、でも、なんだか嬉しい出来事でした。

目次

子どもに「読んで」と言われた本

我が家では、子どもにお金の話を少しずつ伝えてきました(→子どもの金融教育の記録)。教えるのはいつも親のほう、というのが当たり前だと思っていました。

でも今回は、子どもが私に「夢の叶え方」の本を勧めてくれた。読んでみると、夢を書き出して、それを具体的な行動に落とし込んでいく――という内容で、大人の私にも刺さる言葉がいくつもありました。

大谷翔平のマンダラチャートに、手が止まった

その中でいちばん手が止まったのが、大谷翔平選手が高校1年生のときに書いたという「マンダラチャート(目標達成シート)」です。

9×9の81マス。中心に「8球団からドラフト1位」という大きな目標を置き、その周りの8マスに必要なテーマを、さらにその外側の64マスに具体的な行動を書き込む――というものでした。

これを見た瞬間、私はこう思いました。

「あれ、これFIREにも応用できるじゃないか」

中心に大きな目標を置いて、それを分解して、日々の行動に落としていく。私がこれまでやってきたこと、これからやりたいことと、まったく同じ構造だったんです。

「夢は近づくと目標に変わる」

本の中に、イチロー選手のこんな言葉がありました。

夢は近づくと目標に変わる

この一行で、私は自分のことを言い当てられた気がしました。

昔の私にとって、FIREは「夢」でした。手の届かない、遠い憧れ。でも今は違います。資産も少しずつ増え(→私がFIREを目指す理由)、必要な金額も計算し(→FIREに必要な金額)、FIRE後の生活や税金のことまで考えるようになりました。

気づけば、FIREは「夢」ではなく「目標」に変わっていたんです。

夢だったころは、ただ憧れているだけでした。でも目標になった今は、「どうやって実現するか」を具体的に考えるようになりました。

私も「FIRE版マンダラチャート」を作ってみた

そこで私も、自分のFIRE版マンダラチャートを作ってみました。

1.35億円でFIREするための8つのテーマと行動を書いたマンダラチャート

中心に置いたのは、「1.35億円でFIRE」。その周りの8マスは、投資・節約・副業・健康・家族・家事・守備・学び、の8テーマです。

64マス全部は説明しませんが、「自分らしいな」と思ったマスをいくつか紹介させてください。大事なのは、何を書いたかより、なぜそれを書いたかだと思うので。

投資:「月1回しか資産を見ない」

投資のマスに、私は「月1回だけ総資産をチェックする。それ以上は細かく見ない」と書きました。

これは手抜きではなく、意図的な判断です。見るのに使う時間がもったいないですし、こまめに見たところでお金が余分に増えるわけでもありません。だから、あえて見ない。ほったらかしが一番増える、というのが10年やってきた私の結論です。

守備:お金だけでなく「また働ける自分」

「守備」のマスには、生活防衛資金や防災に加えて、健康や学びを置いています。

私にとって一番の備えは、現金そのものよりも「いざとなったら、また働ける体と頭」だからです。もし暴落のときに教育費が必要になったら?――答えはシンプルで、また働けばいい。そのために今から健康を保ち、学び続けています(→生活防衛資金の考え方)。

私にとって最大の防衛資金は、銀行口座の残高ではありません。「また働ける体と頭」です。

家族:「世話になっている父母へお礼」

お金の設計図なのに、ここだけは数字じゃありません。

近くで子育てを支えてくれている父母への感謝も、私のFIREの一部です(→家を現金一括で買った話)。FIREは、お金を増やすことが目的じゃない。誰と、どんな時間を過ごすか。それを忘れないために、このマスを入れました。

そして実は、まだ埋まっていない空白のマスもあります。でも、それでいいと思っています。これからの伸びしろだし、いつか子どもと一緒に埋めていけたら、それこそ最高だなと。

「人生がわかるのは逆境のとき」

本の中には、ココ・シャネルのこんな言葉もありました。

人生がわかるのは、逆境のとき

FIREを目指していると、資産が増えることよりも、思い通りにいかないことのほうが多いのかもしれません。妻の反対もそうですし、副業が思うように伸びないこともあります。でも、そういうときにどう行動するかで、自分が何を大切にしているのかが見えてくる気がします。

私のFIREも、順風満帆ではありません。投資については妻の理解を得られましたが、「会社を辞める」となると、妻はまだ慎重です(→妻はFIREに反対です)。

でも、逆境のときこそ、本当に大事なものが見えてくる。マンダラチャートを作る作業は、その逆境のなかで「自分は何を大事にして、どう判断するのか」を、もう一度自分に確認する時間でもありました。

子どもも、自分の「未平ノート」を作っていた

実はこの本を読んだあと、子どもは自分でもノートを買ってきて、さっそく「未来ノート」を作り始めました。思い立ったらすぐ動く。その行動の早さに、まず驚かされました。

ひとつ笑ってしまったのが、表紙のタイトルです。「未来ノート」と書いたつもりが、よく見ると「未平ノート」になっていました。立派な誤字なのですが、なんだか味があって、私はそのままにしておくことにしました(笑)。

中身はあまり見せてくれません。ちらっと覗いたときは、一生懸命いろいろ書き込んでいました。正直、何を書いていたかはもう忘れてしまったのですが、あの真剣な横顔だけは、よく覚えています。

おわりに:先を行っていたのは、子どものほうだった

いつも教える側だと思っていた子どもに、私は「夢の描き方」を教わりました。そのおかげで、私のFIREは夢から目標に変わり、その目標を1枚の紙に描くことができました。

そして気づけば、私がチャートとにらめっこしているあいだに、子どもはもう自分の「未平ノート」に、未来を書き始めていたんです。

願わくば、いつかこの子が大人になったとき、あの『未平ノート』のことを思い出して、「パパもこんなの作ってたな」と笑ってくれたら。そんな背中を、これからも見せていけたらと思います。

あわせて読みたい

この記事を書いた人

アラフォーのパパ。家計の黒字を世界株インデックスに回す投資と、固定費中心の節約を13年以上実践中。机上の空論ではなく、自分の家計簿と証券口座の“実数字”をもとに、投資・節約・子育てのリアルを発信しています。経済的自立(FIRE)を目指して奮闘中。

目次