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「子どもにお金の教育をしたい。でも、何から始めればいいんだろう?」
FIREを目指して家計と投資に向き合ってきた私ですが、いざ自分の子どもとなると、これがなかなか難しい。正解なんて分かりません。それでも我が家なりに、毎日コツコツ続けていることがあります。
先に我が家の結論を言うと、金融教育のゴールは「お金の知識を教え込むこと」ではありません。自分のお金で小さな失敗をたくさん経験させること。そのための土台にしているのが、ポイント制のお小遣い・手書きの通帳・5つのルールです。
この記事では、きれいごとや一般論ではなく、我が家が実際にやっているお金の教育を、ぜんぶ正直に書きます。ポイント制のお小遣い、手書きの通帳、5つのルール、そして——子どもが“自分で”始めた、ちょっと驚いた出来事まで。
我が家が金融教育でいちばん大事にしているのは、本人のお金の使い方に口を出しすぎないことです。
安い失敗を子どものうちにたくさん経験しておくことが、大人になって大きなお金で失敗しないための、いちばんの練習になる。
そう信じています。
我が家のお小遣いは「ポイント制」
上の子(小学生)には、毎月のお小遣いを渡しています。ただし、ただの定額制ではありません。ベースの金額に、ポイントで増減がつく仕組みにしています。
ポイントは、たとえばこんな基準で。
- 勉強のワークがどれだけ進んだか
- 早起きなど、生活リズムが整っていたか
- ピアノの練習をどれくらいやったか
さらに、英検に合格した、ピアノの発表会をやり切った——そんな“がんばりどころ”があれば、特別にポイントを加算します。逆に、サボってしまえばお小遣いは減ります。
狙いはシンプルで、「お金は、何もしなくても勝手に増えるものではない」という感覚を、小さいうちに持ってほしいからです。ただ親から渡されるだけのお金ではなく、自分の行動や日々の積み重ねとつながっているお金にしたかったのです。
お小遣い「通帳」を手書きでつけさせる
我が家には、子ども専用の手書きの“お小遣い通帳”があります。書く項目はこの5つ。
- 月/日
- ことがら(何があったか)
- 入ったお金
- 使ったお金
- のこりのお金
お金が動くたびに、毎回これを記入させています。最初は面倒くさがっていましたが、続けるうちに「今いくら残ってるか」を自分で把握できるように。これは、家計簿の原体験そのものだと思っています。
大人になってから急に「家計簿をつけよう」と言われても難しいですが、子どものうちから「入ったお金・使ったお金・残ったお金」を見る習慣があれば、お金の流れを把握する感覚は自然と身につくはずです。
我が家の「5つのルール」
- 買う前に、親に言う
- お小遣いの通帳を書く
- お金を人に貸さない
- 学校でお金の話をしない
- ルールが守れなかったら、お小遣いはお休み
①は「相談する習慣」のため。②はさっきの通帳の話です。
③と④は、お金が子ども同士のトラブルになりやすいことを早めに伝えたいからです。友だちとのお金の貸し借りはもちろん、「自分はいくら持っている」「これをいくらで買った」といった話も、比較や自慢、気まずさにつながることがあります。お金について学ぶことは大切。でも、友だちの家庭のお金と比べることは別の話です。この線引きは早めに教えておきたいと思っています。
⑤は、ルールに実効性を持たせるためです。ただし、忘れたから即没収ではありません。たとえば通帳を書き忘れたなら、まずは後で記入すれば大丈夫。友だちにお金を貸すなど、トラブルにつながりやすい違反があったときは、お小遣いを一度お休みにすることもあります。自由には責任がセット、という感覚も一緒に伝えたいことのひとつです。
子どもがお金を“目的別”に分け始めた
ある日、子どもが百均で、仕切りのついたケースを買いたいと言ってきました(我が家では、買う前にかならず相談するのがルールです)。何に使うのかと思っていたら——硬貨を、目的別に自分で仕分けし始めたんです。
きっかけは、図書館で私が借りてきた雑誌でした。その中に「お金を目的別に分けて管理する」という話が載っていて、子どもも一緒に読んでいたんですね。そして、読んで終わりにせず、自分でケースを用意して実践し始めた。正直、ちょっと感動しました。“使うお金”と“とっておくお金”を分けるという、お金の管理でいちばん大事な感覚を、自分の手で試し始めていたからです。
本やメディアで知った知識を、実生活で試してみる。大人でもなかなかできないこの一歩を、子どもがあっさり踏み出したのを見て、「知る」より「やってみる」ことの強さを、むしろこちらが教わった気がしました。
金融教育は、親が正解を教えることではないのかもしれません。子どもが自分で考え、試して、失敗しながら学べる環境をつくることなのだと思います。
お金を使ったあとに、「満足度」を振り返る
私が子どもによくする質問があります。
「今までお金を使ってみて、いちばん満足度が高かった買い物は何だった?」
金額の大小ではなく、“満足したかどうか”を振り返らせたいのです。高いものを買ったから幸せ、安く済んだからえらい、ではなく、自分にとって価値があったかどうかで判断する。これは、大人になってからのお金の使い方そのものにつながると思っています。
ちなみに、子どもは時々、自分のお小遣いで下の子や私たち親にプレゼントを買ってくれることがあります。自分のお金を、人のために使って満たされる——こういう経験こそ、いちばん教えたかったことかもしれません。
本と「寝る前のお話」で、お金の世界観を育てる
上の子は本が好きで、お金に関するこんな本を読んでいます。
そして我が家には、寝る前に私がお話を聞かせる時間があります。その中に、子どものお気に入りのぬいぐるみが主人公の連作があって——ぬいぐるみが商売を始めて、やがてスーパーの店長になり、子どもたちが副店長や従業員として登場する、という物語です。
このお話の中で、さりげなく複利の話や、「保険は得をするためではなく、起きたら困ることに備えるもの」という話も混ぜています。お説教ではなく、物語として伝える。眠る前のリラックスした時間に聞いた話は、不思議とよく覚えているものです。
下の子は、まだお小遣い無し。それでいい
下の子には、まだお小遣いを渡していません。でも、焦っていません。
上の子が通帳をつけているのを、ケースで仕分けしているのを、隣でちゃんと見ています。いきなり仕組みを与えるより、まずは“上の子を見て学ぶ”期間があっていい。その子のタイミングが来たら始めればいい、と思っています。
まとめ:口を出しすぎない。失敗こそ、最高の教材
我が家のお金の教育で、いちばん大事にしていること。それは、本人のお小遣いで本人が買うものに、とやかく言いすぎないことです。
もちろん、買う前に相談には乗ります。「それ、本当に要る?」「同じようなもの、家になかった?」と。でも、最後に決めるのは本人です。そして、たとえ失敗しても、それを責めません。
自分のお金で失敗した経験こそ、いちばんの教材だからです。安い失敗を子どものうちにたくさんしておくこと。それが、大人になってから大きなお金で失敗しないための練習になると、我が家は信じています。
正解は分かりません。でも、我が家はこうやっています。この記事が、子どものお金の教育に悩むパパ・ママにとって、何かひとつ試してみるきっかけになればうれしいです。
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